◆5月前半の陸上競技展望(海外&長距離種目編)

 海外ではワールドチャレンジミーティング第2戦のジャマイカ国際招待、ダイヤモンドリーグ第1戦のドーハ大会が行われ、世界のトップ選手も本格的にシーズンインする。

 ジャマイカ国際には地元のヒロイン、ロンドン五輪女子100メートル金メダリストのシェリー・アン・フレイザー(26)が200メートルに出場する。200メートル金メダリストのアリソン・フェリックス(27=アメリカ)が、逆に100メートルを走る予定。

 ドーハには男子800メートルの世界記録保持者のデービッド・ルディシャ(24=ケニア)が出場する。フェリックスは400メートルにエントリーした。

 ゴールデンゲームズinのべおかでは男子1万メートルにモスクワ世界陸上標準記録突破(Aが27分40秒00、Bが28分05秒00)を狙う選手が揃った。

 4月の兵庫リレーカーニバルで日本人トップの上野裕一郎(27=DeNA)が、4年前の世界陸上に出場した5000メートルから距離を伸ばしてきた。学生では村山謙太(20=駒大)と設楽啓太(21=東洋大)が好調で、両大学では初めてとなる27分台を出す可能性がある。

 川内優輝(26=埼玉県庁)の動向からも目が離せない。ハーフマラソン5試合に出場と、5月も常識破りのレースプランを組んでいる。

 4日の春日部大凧マラソンと5日の日刊スポーツ豊平川マラソンを連戦。この2つはトレーニングの一環という位置づけだが、12日の仙台国際ハーフマラソンは国内実業団チーム在籍のケニア選手たちに勝負を挑む。

 また、仙台には10年ぶりの世界陸上マラソン代表に決まった野口みずき(34=シスメックス)も出場する。【5月前半の主な陸上競技大会(海外&長距離)】5月4日:ジャマイカ国際招待(キングストン)5月10日:ダイヤモンドリーグ・ドーハ大会(カタール)5月11日:ゴールデンゲームズinのべおか(延岡)5月12日:仙台国際ハーフマラソン