陸上の静岡国際が3日、静岡スタジアム(エコパ)で開催される。8月のモスクワ世界陸上選考競技会を兼ねる日本グランプリシリーズの第4戦で、男女11種目が行われる。

 男子200メートルが盛り上がりそうだ。4月29日の織田記念100メートルでは10秒01のジュニア世界記録をマークした桐生祥秀(17=洛南高)以下好タイムが続出。ロンドン五輪200メートル代表コンビの高瀬慧(24=富士通)と飯塚翔太(21=中大)も10秒2台の自己新をマークした。

 静岡国際には桐生は出場しないが、ともに静岡県出身の高瀬と飯塚が地元での快走に意欲を見せている。

 昨年の日本選手権優勝者の高瀬は冬期に約1カ月間、米国フロリダ州で世界トップレベルの選手とともにトレーニングを実施。「19秒台を出すために」と、日本で行っているものとは大きく異なる練習に取り組んだ。

 「感覚がズレて走りがわからなくなっていたので、それを確かめるのが織田記念の目的でした。(10秒23の大幅自己新は)狙っていませんでしたが、感覚はぼちぼち良かったと思います。200メートルにつながる100メートルができました」

 高平慎士(28=富士通)は織田記念では10秒50とエンジンがかからなかったが、五輪代表トリオはモスクワ世界陸上遣設定記録の20秒29が目標。日本人初の“9秒”という価値もあって桐生に注目が集まるが、200メートルも世界に近いことをアピールしたい。

 男子400メートル障害にも岸本鷹幸(22=富士通)、中村明彦(22=スズキ浜松AC)、舘野哲也(21=中大)とロンドン五輪代表3人が出場。2005年ヘルシンキ世界陸上金メダリストのバーショーン・ジャクソン(29=米国)に挑戦する。

 日本選手間の争いも2011年のテグ世界陸上代表だった安部孝駿(21=中京大)や、ロンドン五輪後に成長した野沢啓佑(21=早大)らが加わり激戦となる。

 モスクワ世界陸上A標準は49秒40。有効期限が昨年10月以降のため野沢1人しか破っていないが、今大会で複数選手の突破が期待される。

 男子400メートルロンドン五輪代表の金丸祐三(25=大塚製薬)は45秒が壁になっている。44秒台の記録を持つマンテオ・ミッチェル(25=米国)らと競り合って、22年間途絶えている日本人の44秒台を実現させたい。

 女子では2人のロンドン五輪代表、400メートル障害の久保倉里美(31=新潟アルビレックスRC)と200メートルの福島千里(24=北海道ハイテクAC)が出場する。2人とも4月の試合はタイムがいまひとつだったが、福島は2010年に現日本記録の22秒89を、久保倉は2007年に当時の日本記録を出している大会。気分を変えて臨めるだろう。

 フィールド種目では女子走り高跳びのママさんジャンパー、福本幸(36=甲南学園AC)に注目したい。4月の豪州遠征で1メートル92のB標準を突破。9年ぶりに自己タイで、さらに記録を伸ばしそうだ。