<陸上:ダイヤモンドリーグ第3戦ニューヨーク大会>◇25日◇ニューヨーク

 女子円盤投げはロンドン五輪金メダリストのサンドラ・ペルコビッチ(22=クロアチア)が、68メートル48の今季世界最高記録で優勝した。5月10日のドーハ大会に続きダイヤモンドリーグ2連勝を飾った。

 1投目に64メートル00と大会記録を更新したが、雨に低温という悪コンディション。それに加え1投目と2投目の間に45分間も試技が待たされるトラブルも重なり、体が冷えてしまった。

 ペルコビッチは、4投目の後にバスルームに駆け込んでシャワーを浴び、体を温める策をとった。それが功を奏し5投目に、ドーハ大会でマークした68メートル23の今季世界最高を25センチ上回った。「4投目も悪くはなかったのですが、タイミングが早い部分があってファウルをしてしまいました。少しいらついていましたし、体も震えていた。4投目のあとに許可をもらってお湯で体を温めたんです」。

 五輪後に新しいコーチのもとで、機敏さと速度を重視したトレーニングを多く行っている。以前は重量や強度を追求したトレーニングで、腰を痛めることもあったという。ペルコビッチは、新しいトレーニングについて「2週間で2回も68メートル台を投げられたのですから、今のトレーニングが私には合っていると思う。70メートル台も出せると思うわ」と語った。

 2000年以降、新たに突破した選手は1人しかいない大台に、ペルコビッチが王手をかけている。