<陸上:ダイヤモンドリーグ第5戦・ゴールデンガラ>◇6日◇ローマ

 爆発的な加速は影を潜めた。ウサイン・ボルト(ジャマイカ)は出場した9選手中トップの反応時間で飛び出しながら、ロンドン五輪3位のガトリンに0秒01差で敗れた。AP通信によると「エネルギーが不足していた。5歩目で少しバランスを崩した。思うように後半に伸びなかった」と冷静に振り返った。

 国際主要大会の100メートルで優勝を逃したのはフライングで失格した2011年世界選手権以来。5月の英領ケイマン諸島での今季初戦でも10秒09と精彩を欠いた。「自分の持ち味は後半の50メートル。何が悪かったのか映像で確認する」と話した。

 今後は13日のダイヤモンドリーグ第6戦(オスロ)で200メートルを走り、ジャマイカ選手権(20~23日)に出場する。8月の世界選手権(モスクワ)に向けて「まだ時間は十分にある。心配していない」と立て直しを図る。