<陸上:日本選手権兼世界選手権代表選考会>◇第1日◇7日◇東京・味の素スタジアム◇女子走り幅跳び

 

 日本記録保持者で北京五輪代表の井村久美子(32=イムラAA)が、6メートル10の5位だった日本選手権の競技終了後に現役引退を表明した。

 今後は三重県鈴鹿市を拠点とする自身の陸上教室で指導する。

 井村は「年齢もあるし、体の自由、コントロールが昔より難しくなった。でも陸上って楽しいなと思って終われた」と笑顔で話した。

 山形県出身で旧姓は池田。小学校時代から「天才少女」として注目され、第一線で活躍した。福島大時代の2000年に6メートル43のジュニア日本記録(当時)をマーク。06年5月の国際グランプリ大阪大会では6メートル86の日本記録を樹立した。

 世界選手権には01年から4大会連続で出場した。日本選手権では6度の優勝を経験し、100メートル障害も3度制した。