世界陸上モスクワ大会(8月10日開幕)に出場する。男子短距離陣の一部選手が21日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われている合宿を、報道陣に公開した。

 公開されたのは、男子400メートルリレーのバトンパスの練習。アンカーが予定される飯塚翔太(21=中大4年)は海外遠征中で不在。3走も未定で、この日はスタート1走の桐生祥秀(よしひで、17=京都・洛南高3年)から、2走の山県亮太(21=慶大3年)へのバトンパスの練習が3本、行われた。

 桐生は、日本代表のウエアを着て臨む初めての代表合宿に「小さいころからの夢がかなってうれしい。まだ距離感や声を出すタイミングが合わないけど、うまく山県さんにバトンを渡したい」と抱負。山県も「桐生君は合宿中も堂々としている印象。しっかり(回りの先輩選手とも)コミュニケーションをとってる。初めての代表合宿でボクは小さくなってましたけどね」と、桐生の大物ぶりを笑いながら話した。

 個人では9秒台先陣争いが注目される2人。だが入賞はもちろん、北京五輪以来となる世界大会でのメダル獲得に、強力タッグを組む。