<陸上:ダイヤモンドリーグ第11戦ロンドン・グランプリ>◇最終日◇27日◇ロンドン五輪スタジアム

 女子100メートルはブレッシング・オカグバレ(24=ナイジェリア)が10秒79のアフリカ新記録で優勝。スタートではバーバラ・ピエール(26=米国)に先行されたが、得意の終盤で一気に抜き去った。以前は走り幅跳びが専門で北京五輪で銅メダルを獲得したが、今季は短距離種目でも世界のトップに進出してきた。

 「ケガをしないで、今日の走りをモスクワ世界陸上でも再現したい。(短距離でも結果を出すために)長い時間をかけて強化をしてきました。すべてが良い方向に向かい始めました」

 五輪100メートル連続金メダルのシェリー・アン・フレイザー・プライス(26=ジャマイカ)は10秒94で4位。得意のスタートダッシュが影をひそめ、見せ場をつくれず敗退した。だが、同じ日の予選では10秒77の今季世界最高をマークしている。「(同じ日に行われる)世界陸上の準決勝と決勝をシミュレーションするのが目的でした。まだ多くの課題があることがわかったことが収穫です」

 フレイザー・プライスは昨年のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会でも、予選をトップで通過しながら決勝では8位となっている。直前のこの大会で試験的な走りをして本番につなげるパターンを、2年続けて行っているようだ。