全国高校駅伝男子で史上最多の優勝8回を誇る兵庫県立西脇工業高(同県西脇市)で男子陸上部監督を務める男性教諭(50)が昨年9月、部員に体罰を加えていたことが22日、同校への取材で分かった。県教育委員会は処分を検討する。

 西脇工業高によると、教諭は昨年9月中旬に奈良で開かれた陸上大会の際、当時1年生だった男子部員の頭をたたいた。部員にけがはなかったが、ことしに入り退部した。調査に教諭は体罰を認めている。ほかの部員への体罰は確認されていない。

 12月に関係者の申告で発覚。県教委が詳しい状況を調べている。

 同校は「監督の問題で、選手に責任はない」として、22日の全国高校駅伝大会(京都)に出場した。教諭は会場に行くことを自粛するとしている。

 教諭は長年、陸上部のコーチを務め、2009年に監督に就任した。