陸上の世界室内選手権(7日開幕・ソポト=ポーランド)の男子60メートルに出場する男子短距離の桐生祥秀(18=京都・洛南高)が4日、成田空港を出発した。

 昨年4月に、男子100メートルで日本歴代2位の10秒01をマークした桐生には、日本人初の9秒台の期待がかかる。その本格的なシーズン突入前の世界舞台に向けて「日本記録を出したい。予選落ちで1回で終わるのでなく、ラウンドを重ねたい」と抱負を語った。

 桐生は2月9日の日本ジュニア室内(大阪)男子60メートルで、6秒59の室内日本ジュニア新をマーク。今回は、朝原宣治が持つ6秒55の室内日本記録更新を目指す。先月中旬にはオーストラリア合宿、そして今回の世界室内出場から帰国すると、今度は米国合宿と多忙なスケジュールが続くが「緊張せず、楽しみたい」と疲れの様子も見せず、笑顔で欧州便に乗り込んだ。