<名古屋ウィメンズマラソン兼アジア大会代表選考会>◇9日◇ナゴヤドーム発着(42・195キロ)◇晴れ、気温9度、湿度44%、東の風0・1メートル(午前9時10分スタート時)

 初マラソンで期待された田中智美(26=第一生命)が、2時間26分5秒の5位でポテンシャルの高さを示した。

 30キロまで先頭集団に食らいつき、外国勢に引き離されても、40キロまで日本人先頭争いを展開。最後は「残り2キロでガクンときて、脚が動かなくなった」と話し、日本人3位には「悔しいです」と苦笑いを浮かべた。

 それでも「向かい風が苦手なので(前の選手に)風よけにさせてもらったし、『落ち着け、落ち着け』と言い聞かせながら冷静に走れました」と大物感を漂わせた。「早く次のレースを走りたい」とも話した。

 世界選手権銀メダリストの山下監督も「最低限の粘りは見せました」と評価。設定タイムが2時間24分台と高めだっただけに、不満も残るが「ラスト勝負は厳しかった。良くも悪くも想定通り」と、及第点を与えていた。