<陸上:日本選手権兼アジア大会代表選考会◇最終日◇8日◇福島市とうほう・みんなのスタジアム◇女子100メートルほか

 女子100メートルは日本記録保持者の福島千里(北海道ハイテクAC)が、11秒69で前日の200メートルと合わせて4年連続2冠を達成した。

 最後は土井杏南(大東文化大)に迫られたとはいえ、0秒03退け女王のプライドを守った。「(2冠は)うれしく思います。自分のレースに徹していたので土井ちゃんは気にしないで走れた。もっともっと上を目指して頑張っていきたい」と前向きだった。

 今年の個人種目の初戦だった4月の織田記念国際を右足種子骨の疲労骨折の影響で棄権した。その後、予定していた2大会をキャンセルして備えた5月11日のセイコー・ゴールデンGPでも右足太もも裏に違和感を感じ欠場した。もどかしい日々が続いたが、腐らず練習を積み「急には良くならないけど、久々に調子が良かった。欲張ってもいいかなって思ったら力んでしまった。ここからですね」と復調気配を感じるまでに復調してきた。

 今大会は自身と同じ名の「福島」での大会。「福島で福島が元気な姿を見せられた。明るいニュースが毎回、流れるように頑張りたい」とユーモアたっぷりに話した。