<陸上:ゴールドコースト・マラソン>◇6日◇オーストラリア・ゴールドコースト

 転んでもタダでは起きません!

 約2カ月ぶりのフルマラソン出場となった、今秋のアジア大会(9月19日開幕=韓国・仁川)男子マラソン代表の川内優輝(27=埼玉県庁)が、2時間11分27秒で3位に入った。

 3年連続出場となった川内は昨年、2時間10分1秒の大会タイ記録で優勝。今年は「2時間8分台か、9分台前半を目標にします」と話していたが、15キロ過ぎから遅れ、さらに20キロ手前で転倒。これが響きサブテン(2時間10分切り)は逃した。

 だが「(転んで)一瞬すべてが終わったと思ったのですが、ネバーギブアップと自分に言い聞かせて走りました」と気力を振り絞り、中間点で22位だった順位を徐々に挽回。後半のハーフだけを見ればタイムは全体トップで、35キロ過ぎには高田千春(32=JR東日本)を抜き日本人トップに立ち、40キロ以降の残り2・195キロも唯一、6分台でカバー。日本人トップの3位でフィニッシュ。「来年また、ぜひリベンジしたいです」と話した。

 他の主な日本勢は、高田が2時間14分36秒で6位、12年ロンドン五輪代表の藤原新(32=ミキハウス)は2時間25分11秒で15位に終わった。女子は加藤麻美(23=パナソニック)が、2時間28分51秒で優勝した。