<陸上:第54回実業団・学生対抗陸上競技大会>◇21日◇神奈川・小田原市城山陸上競技場

 男子円盤投げで、今年の日本選手権覇者・堤雄司(24=群馬綜合ガードシステム)が、日本歴代3位となる60メートル05の好記録で優勝した。

 昨年出した59メートル21の自己ベストを更新し、日本人3人目の60メートルスロワーの仲間入り。1979年に川崎清貴が出した、陸上競技の最古の日本記録(60メートル22)に、あと17センチと迫る快投だった。

 4投目に出した好記録を「左右の足の前後のバランスが7対3ぐらいだったから『58メートルぐらいかな』と思ったら60メートルが出た。こんなもんかなと思った」と冷静に振り返った。以前から話すように「目的地に歩いていく途中に、川崎さんのポイント(記録)がある。そこはチェックポイントでもないし、大学に入ってから世界を目指していますし」と高い目標を口にした。

 6月の日本選手権は、競技が中断するほどの豪雨の中でも58メートルの安定した投てきを見せた。「代表に選ばれれば結果は出す自信はある」と話していた仁川アジア大会は選考漏れとなったが「6年後の東京五輪のファイナルで勝負する。もちろん2年後のリオも」と世界に目を向けた。