<福岡国際マラソン兼15年世界選手権代表選考会>◇7日◇平和台陸上競技場発着(42・195キロ)◇日刊スポーツ新聞社後援

 元世界記録保持者のパトリック・マカウ(29=ケニア)が、貫禄でレースを制した。3年前のベルリンマラソンで、当時の世界記録となる2時間3分13秒(現在は世界歴代4位)をマーク。

 ひざの負傷から約1年8カ月ぶりのマラソン復帰レースとなったが、30キロ過ぎからバトオチルらとペースアップ。何度かの駆け引きを経て38キロ付近で一気のスパートをかけ、2時間8分22秒で制した。

 「ここ福岡でカムバックを果たせて幸せだ。マラソンは我慢のスポーツ。同時に他の選手の戦略を読む力も、勝負を左右する。(30キロ以降は)それを考えた」と、冷静なレース運びを振り返った。