陸上男子400メートル障害の為末大(32)が14日、3月からの競技再開を宣言した。生活拠点の米カリフォルニア州から一時帰国し、都内で自身の主催イベントに参加。今季について「スパイクをはき始めたばかり。1カ月くらいで足がなじめば、まず障害でなく400メートルでカリフォルニアの記録会に出る」と明かした。

 08年8月の北京五輪(1次予選)を最後に両ひざの故障もあり、2年半もレースから遠ざかる。しかし来年にロンドン五輪を控え、「今年は世界選手権の決勝が目標。そのためにも日本選手権(6月、熊谷)で記録を出さなければ」と再起を誓う。年明けに結婚し、競技に集中する環境も整えた。けがの不安も消え「冬季トレは90%くらいの出来」と言う。4月からは日本に戻り、静岡国際などの春季サーキットを転戦。「今年は楽しみ。ロンドンを目指します」と力強かった。