日本陸連は2日、名古屋国際女子マラソン(13日、瑞穂陸上競技場発着)を前に、ニュージーランド地震に関する質問を自粛するようメディア側に申し入れた。8月の世界選手権(韓国・大邱)の代表選考を兼ねる今回のレースには、同国クライストチャーチでの合宿中に被災した中村友梨香(24=天満屋)野尻あずさ(28=第一生命)町田祐子(30=日本ケミコン)重友梨佐(23=天満屋)の4選手も出場する。

 日本陸連の木内敏夫長距離・ロード特別対策委員会委員長代行は「相当なショックを受けている。寮で夜1人になると『怖い』と漏らす選手もいるようだ」と説明。心理的な影響を懸念し、「レースに集中させたい。選手への直接の質問は控えてほしい」と訴えた。また、心的外傷(トラウマ)にも備え、医事委員会とも相談した上で専門医を準備する方針もあるという。