<陸上:大阪選手権>◇26日◇長居陸上競技場など

 女子400メートル障害で久保倉里美(29=新潟アルビレックス)が55秒34の日本新記録で優勝した。従来の記録は久保倉自身が08年の大分国体でマークした55秒46で、0秒12の大幅更新となった。「スピードにハードリングがかみ合えば必ず結果は出る」の言葉通り、今夏の世界選手権(韓国・大邱)の参加標準記録A(55秒40)も突破した。左アキレスけんの痛みが長引き、震災と原発事故の影響で、練習拠点の福島大でスピード練習を開始できたのは5月に入ってから。5連覇した日本選手権から2週間。指導する川本監督も「急きょチャレンジしてよかった。54秒台も頭にある。できれば決勝に残りたい」と世界選手権へ目標を掲げた。