女子マラソンで昨年の世界選手権で5位入賞した赤羽有紀子(32=ホクレン)は1日、自身のブログで五輪選考レースとなる3月11日の名古屋ウィメンズに出場することを発表した。エントリーしていた今月26日の東京マラソンは欠場する。国内選考会に出場せず五輪代表(3枠)に選出される可能性もあったが、大阪で重友梨佐(24=天満屋)が出場権を確実にする中、決断した。名古屋には野口みずき(33=シスメックス)尾崎好美(30=第一生命)らが出場を表明しており、ロンドン切符をかけたサバイバルレースとなりそうだ。

 名古屋からは96年真木和、00年高橋尚子、04年土佐礼子、08年中村友梨香と過去4回連続して優勝者が五輪代表に選ばれている。ただし「名古屋ウィメンズ」は10年まで行われた前身の名古屋国際からコース変更。従来の瑞穂陸上競技場発着から、ナゴヤドーム発着に変わった。昨年の大会は東日本大震災の影響で中止となったため、今回が初開催となる。コースの高低差は約17メートルだが、好記録の出やすいベルリンが高低差20メートルであることを考えれば、日本陸連が目安とする「22分台」は十分可能な条件だ。