監督解任を発端に陸上部員が集団移籍する仙台育英高の移籍内容が判明した。愛知・豊川高に転校するのは1、2年生の男女10人で、男子は昨年の全国高校駅伝レギュラー4人(控え1人)を含む7人。女子はレギュラー2人を含む3人。ケニア人留学生(男女各1人)を除き、全国経験者全員が移籍する。さらにスポーツ推薦などで今春入学予定だった有力中学生6人中、男子5人全員が入学を辞退したことも明らかになった。

 20年連続アベック出場の昨年の全国高校駅伝で、女子は2年連続3位。だが、優勝候補に挙げられていた男子は12位にとどまった。事実上、解任された同校OBの清野純一監督(27)は在職しているが、1月下旬から指導はしていない。08年、総監督に退き定年退職した渡辺高夫氏(64=絹川専任コーチ)の復帰を望む声も、一連の騒動の一因になったが、学校関係者は後任監督の可能性を完全否定。引き続き陸上部が強化指定であることを強調した。