男子800メートルの日本記録(1分46秒16)保持者・横田真人(24=富士通)が、ゴールデンGG川崎(5月6日、川崎市等々力陸上競技場)で米国修業の成果を披露する。2~3月は米ロサンゼルスに渡り、カール・ルイスを輩出した名門サンタモニカトラッククラブで練習を積んだ。冬場でも気温20度を超える日もあるなど、温暖な場所。チームには昨年の世界選手権で準決勝に進出したザンビア選手、1分45秒台の記録を持つ米国選手らがおり、横田にとって最高の環境だった。

 序盤こそ臀部(でんぶ)や足裏に痛みが出たが、次第に生活リズムにもなれたという。横田は「かなりいい練習ができた。無理だ、勘弁してよ、って練習でも意外といけちゃう」と手応え十分だ。昨季は「1分45秒台」を公言しながら到達できなかった。だが今季はロンドン五輪で準決勝進出を狙うためにも、45秒台を実現したい。心身ともにスケールアップを果たした今、その可能性は高そうだ。