<陸上:セイコー・ゴールデングランプリ川崎>◇6日◇等々力

 最速女王が海外レースを熱望した。女子100メートルで福島千里(23=北海道ハイテクAC)が、11秒39で3位に終わった。いつものようにスタートで飛び出したが、後半に伸びを欠き、過去、世界選手権で8個の金メダルを持つフェリックス(米国)に70メートル付近でかわされるとラストはブリーン(オーストラリア)にも先着を許した。「ヒューとかわされた。スタートでうまく加速できればもっと近づけるはず。出られるなら海外レースに出て調整したい」と懇願した。

 16日のテグ・プレチャンピオンシップ(韓国)にエントリーしている。現在、ウエーティングの状態で、出場しなければ6月の日本選手権(大阪)まで出場するレースがないだけに「レースでしか得られないものがある」と世界での経験を力にしたい意向を話した。