女子マラソン五輪代表の尾崎好美(30=第一生命)は29日、ロンドンコース攻略の手応えを「手土産」に帰国した。27日に当地で行われた10キロのロードレースに、同じく代表の藤原新(ミキハウス)中本健太郎(安川電機)、重友梨佐(天満屋)と出場。尾崎は33分17秒で女子の3位だった。

 今回は五輪本番のコースを試走することが目的だった。市街地とあって小刻みな急カーブの連続。加えて商店街の石畳も走る難コースだが、尾崎は「予想より走りにくくなかった」。ただ道幅が狭いため、集団走での位置取りが勝負のポイント。「後ろにいると(集団が)縦長になるところで前の動きが見えなくなるし、ペース変動も大きくなる。前にいたい」と攻略法を示した。接触の危険性も高まるが「(小回りの利く)日本人が得意なコースかな」。09年世界選手権銀メダリストが、本番へ好感触をつかんだ。