ロンドン五輪の男子マラソンで45位と惨敗した藤原新(30=ミキハウス)が、来年2月の東京で日本記録に挑戦する意向を示した。藤原は25日、長野・富士見高原での合宿を離れ、都内のホテルで行われた母校拓大の五輪報告会に参加。今後の目標を問われると「タイムへのこだわりが強い。6分台を出したいし、日本記録も狙っていきたい。記録を出すとすれば、あの大会かな」と発言した。

 「あの大会」とは、過去3度、2位となっている東京だ。昨年は2時間7分48秒の日本歴代7位の記録をマーク。「大会のつくり方自体、タイムが出せるようになっている」と自信を深めており、この10年間破られていない2時間6分16秒(02年、高岡寿成)に挑むことを公言した。

 一方でライバル視する公務員ランナー川内はマラソン3連勝と絶好調。その川内が福岡で世界選手権切符に挑むことには「ボクをしびれさせてほしい」。五輪惨敗ショックを一掃すべく、マラソン界の異端児が再び立ち上がった。【佐藤隆志】