寝る子は育つ-。陸上の現役日本人最速スプリンター桐生祥秀(18)が21日、成田空港から渡米した。陸連合宿と29日のテキサスリレーに出場し、31日に帰国する。男子60メートルで準決勝に進んだ世界室内選手権の帰国が11日。この10日間で進学する東洋大の陸上部合宿所への引っ越しも終えた。欠かせぬ逸品に、寝具のエアマットがあった。

 体調管理を考え「大学から使おうと思っていた」という。「最近は飛行機に乗ることが多く疲れがある」と話す桐生にとって疲労回復の必需品。多くの五輪選手も使い、知人から贈られた。また1度だけだが、埼玉・川越の合宿所に隣接する陸上競技場でも新入生仲間と練習。都内のNTCとの「共生」になるが、入学準備は万端。最初のピークを「タイム的にはそこに」という、昨年10秒01の日本歴代2位を出した4月29日の織田記念に合わせる。