早大の「康幸コンビ」が箱根駅伝(来年1月2、3日)を最後に退任する渡辺康幸監督(41)を胴上げで送り出す!
39年連続84回目出場の早大が24日、埼玉・所沢キャンパスで練習を公開した。エース候補に期待される高田康暉(3年)と柳利幸(3年)が、監督への反骨心と恩返しの気持ちを胸に、4年ぶりの優勝をプレゼントする。
渡辺康幸監督のために-。早大競走部100周年の節目に、合言葉が力を生んでいる。中でも、大きな期待を受けてきた高田「康」暉と柳利「幸」の「康幸コンビ」は「自分がエースになるつもりで走る。そして優勝」と口をそろえた。
あえて腐(くさ)して奮起を促すのが、渡辺流指導術だ。前回大会、エースの集う2区で区間賞の高田は「試合で1回も褒められたことはない」と言う。鹿児島実高で全国制覇したが、1年時には箱根メンバーから外された。前回の箱根後は2度の骨折と肉離れ。屈辱やケガを乗り越えられたのも「背伸びをさせず、毎回課題をくれることが成長できた理由」と感謝する。
一方の柳は、11月の全日本大学駅伝では2年連続して1区を任されながら期待を裏切り、これまで「厄月の柳」「ブレーキの柳」と呼ばれた。「何を言っているんだ」と怒りさえ持ったが、「親身になって話してくれることで反骨心を促す言葉だと分かった。今は見返しと恩返しのハーフハーフ。そんな気持ちの走りを見せたい」と意気込む。
そんな弟子たちの思いを知ってか知らずでか、渡辺節は止まらない。高田に対し「(区間賞で)ちょっと勘違いした。まだ(OBの)竹沢、大迫とは比べられない。もう1度区間賞を」とハッパをかけ、柳には「メンタルでしょ。1区でびびっちゃってるかな。期待をかけすぎたかも」と毒づく。すべては4年ぶり優勝のため、厳しい言葉のムチで引き締める。【鎌田直秀】

