自動車のF1シリーズに2002年から参戦してきたトヨタが4日、今季限りでの撤退を発表した。東京都内で記者会見した豊田章男社長は「厳しい経営環境を踏まえ、中長期点観点から総合的に判断した。ファンの方に心からおわび申し上げます」と説明した。

 トヨタによると、8年間で140戦に出場し、今年10月の日本グランプリで2位に入るなど13回表彰台に上がったが、1度も優勝を飾れぬまま幕を閉じる。

 日本のチームは1983年からF1の製造者部門か、エンジン供給のいずれかで参戦してきた。しかし、昨年限りで撤退したホンダに続くトヨタの離脱により、日本チームはモータースポーツ最高峰の舞台から姿を消すことになった。