F1の年間王者を決める新方式が、わずか3日で覆された。国際自動車連盟(FIA)は20日、年間王者を従来通りに獲得ポイントで争うことを発表した。FIAは17日に、今季からは勝利数が最多のドライバーを王者にするという新方式を発表。開幕戦(27~29日、オーストラリアGP)直前のルール変更に「決定が遅すぎる」と各チーム、ドライバーから激しい反発を受け、新方式の導入を来年に延期した。各チームは来年からの導入には対応するという。

 昨年は年間6勝のマッサ(フェラーリ)がポイントで及ばず、5勝のハミルトン(マクラーレン)に王座を譲る形になった。そのねじれ問題を解決する新方式だったが、変更があまりに急だった上、F1チーム協会(FOTA)が出していた優勝者と2位のポイント差を2点差から3点差に拡大する案が無視されたことが、強い反発を呼んだ。