<F1:日本GP>◇決勝◇9日◇三重・鈴鹿サーキット

 ザウバーの小林可夢偉(25)が不運に泣く13位で、入賞を逃した。自己最高の7番手から発進したが、スタートで出遅れ、ピットインのタイミングもうまく合わず、順位を落とした。2年連続の年間総合王座にあと1点に迫っていたレッドブルのセバスチャン・フェテル(ドイツ)は、3位に入って15点を獲得し、自力で王座を獲得した。今GPはマクラーレンのジェンソン・バトン(英国)が今季3勝目、通算12勝目を挙げた。

 小林はショックを通り越し、薄笑いを浮かべて会見場に現れた。スタートで出遅れ、タイヤ交換戦略も予定通りできなかった。予選の良い流れから一転し、最悪の展開になった。「運もなかったし、今回はいろいろな応援に応えられなかった」と申し訳なさそうに話した。

 スタートで出遅れ、せっかくの7番手から5つも順位を落とした。得意の追い抜きなどで、一時は9位まで浮上した。だが、他車の事故でセーフティーカー(SC)先導の周回になり、遅めにするはずの2度目のタイヤ交換を半分以上周回を残す24周目に行わざるを得なかった。残り9周からはタイヤの摩耗でタイムが伸びず、新品タイヤのライバル4台に次々と抜かれた。約1~3秒もラップタイムの速い相手では、何もできなかった。「SCのタイミングが最悪だった」と不運を嘆いた。

 昨年の終盤5台抜きでの入賞と正反対の結果に「残念ですが、この経験を生かしたい。残り4戦で1つでも多く良いレースをして、来年につなげたい」。今季は夏期休暇前の11戦で6連続を含む7度入賞したが、その後は開発競争で後れを取り、4連続入賞圏外。残りの4戦で1つでも多く上位を走り、来年へいい流れを作りたい。【来田岳彦】