日本バスケットボール協会の改革を主導するタスクフォースは4日、都内で第2回会合を開き、5000人のホームアリーナ確保など、来年10月に発足予定の新リーグの参加基準を定めた。

 NBL、NBDL、TKbjリーグの44チーム(3チーム欠席)が参加した説明会も開いた。

 両リーグの平均観客数は1500人。5000人は3倍以上の数字だが、川淵三郎チェアマン(78)は参加基準を緩めるつもりはない。「努力していないところが多い。1500人ではプロとは言えない。観客を倍増するくらいの覚悟がないと、マーケティングも広がらない」と改革を強く訴えた。

 新リーグはトップリーグ、チャレンジリーグ、地域リーグ(名称は仮称)の3層のピラミッド形式。1部のトップリーグは16チーム程度を想定する。新リーグ運営の社団法人が設立される4月から審査を開始。8月をめどに3層のチームを決めていく。

 日本バスケットボール協会がガバナンス(組織統治)欠如、トップリーグの併存などを理由に、国際バスケットボール連盟(FIBA)から無期限の資格停止処分を受けてから約3カ月。タスクフォースのメンバーでFIBAのワイス財務部長は、日本協会の組織改革の重要性を強調した一方で「川淵さんは素晴らしい仕事をしてくれる。希望の光がある」と川淵改革を評価した。