【マドリード4日=吉松忠弘】世界の錦織だ! 男子テニスの今季マスターズ第3戦、マドリードオープンで、世界5位の錦織圭(25=日清食品)への注目が日増しに急上昇だ。米国の老舗専門誌でネットも運営する「Tennis.com」は、今大会の決勝は錦織-ナダルで、錦織が勝つと予想した。

 また、他のテニス専門サイトでも、決勝を錦織-フェデラーと予想し、優勝はやはり錦織。世界ランク上位のフェデラー、マリー、ナダルを差し置いて、本命視された。本人も「いい感触が3月のマイアミから続いている。スペインは、非常にプレーがしやすい」。昨年準優勝で期待が高まることにも「プレッシャーはない」と言い切った。

 前日3日の晩には、公式パーティーが開催され、そこでも錦織は大人気だ。赤じゅうたんの上を、首にストールをあしらったシックないでたちで登場。まさに日本を代表するセレブの若者で、ファンや関係者からサインをねだられた。

 この日の練習でも、子どもたちが「コリ、コリ」と呼びながら殺到。練習相手は、42位のロソル(チェコ)だったが、子どもたちは完全無視で、錦織だけを追い回した。スペインで大人気の錦織は、初戦の2回戦で、同20位のガルビス(ラトビア)と同21位のゴフィン(ベルギー)の勝者と対戦する。