フィギュアスケートの元世界女王で1年の休養を経て現役続行を決めた25歳の浅田真央(中京大)が2日、復帰戦となるジャパン・オープン(さいたまスーパーアリーナ)の前日練習に臨んだ。練習後、浅田は穏やかな表情で記者の質問に答えた。

 -練習して率直な感想は

 浅田 また戻ってきた、という感じ。

 -復帰決断から、きょうまで長かったか

 浅田 練習を再開してから、ここまでの時間はあっという間だった。フィギュアスケートの1年はいまからがスタート。これからが長いんだと思う。

 -初披露のフリーはどこを見せたいか

 浅田 ジャンプも見どころだが、それだけではなく蝶々夫人という物語を自分なりに表現し、見ている方に何かを感じ取ってもらえたらうれしい。

 -きょうの練習でトリプルアクセルにあまり時間を割かなかった

 浅田 自分の意識の中では、トリプルアクセルは特別なジャンプと捉えることなくきている。それだけ自分の中にちゃんとアクセルがある感じ。

 -休養してスケートへの新鮮さを感じたか

 浅田 前に進もうという気持ちがすごく強い。また大きくステップアップするための休養だった。

 -5月の復帰会見では3年後の五輪について『考えていない』と言ったが、気持ちに変化は

 浅田 いまはあまり考えていない。あしたの(試合の)ことを考えたい。