【北京(中国)4日=阿部健吾】フィギュアスケート女子で元世界女王の浅田真央(25=ANA)が「原点」の地で完全復活を遂げる。グランプリ(GP)シリーズ第3戦中国杯の開幕を6日に控え、現地入り。空港で「10年たっていることにすごくびっくり。立場も全然違うし、いろんなことを経験してきたなという感じ」と年月に思いをはせた。
ちょうど10年前、同会場の05年大会が国際的にはシニアデビュー戦だった。当時15歳はいきなり2位となって脚光を浴び、翌年のトリノ五輪に年齢制限で出場できないことが議論を呼んだ。昨季1年間の休養をはさみ、再び歩み出した。「いろいろなこと」を積み重ね、10年後の試合に立つ。
復帰戦だった先月のジャパン・オープンでは、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させるなど、非公認ながら自己記録にあと1・01点と迫る141・70点をマークした。今大会はSPとフリーの両方を滑る。「調子は悪くない。いいイメージを持って本番に臨めればいい」と期す。
午後5時からの練習では、ジャンプのミスが目立った。3回転半も7回中1回成功と低調だったが、表情に暗さはない。期間中の雪予報を聞くと「えーっ!?」と驚きながらも「リンクは暖かいから大丈夫です」と笑みも。天真らんまんな性格は変わらない25歳は、リンクでは違いをみせる。


