ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ前ヘッドコーチ(HC、55)の後任候補者は、外国人を軸に2、3人に絞り込まれた。日本ラグビー協会は25日、都内で理事会を開き、ワーキンググループから報告された。

 理事会後に会見した坂本典幸専務理事(57)は「今日は独自の名前は出していません。2度、ワーキンググループによる会議で数名に絞り込みました。(候補者に)プライオリティー(優先順位)はあります。明日以降、本人と交渉することになりました」と説明した。候補者には日本人も含まれるが、外国人が軸になる。協会は代表HCを優先して決定し、その後スーパーラグビー(SR)に日本から初参戦するサンウルブズのHCを決める方針。

 これまで日本協会は次期HCについて、国際経験があること、日本ラグビーを知っていることなどを条件に、トップリーグのパナソニックを率いるロビー・ディーンズ監督、ヤマハ発動機の清宮克幸監督ら約60人をリストアップし、絞り込みをしてきた。

 代表HCとSRのHCを兼任するか、代表HCがSRのHCを指名するか、両HCを別ものとして考えるかは、今後交渉に入る候補者の考え方次第となる。交渉を踏まえて選考を行い、12月17日の理事会での承認を目指す。

 また元日本代表で44キャップを持つ薫田真広氏(49)が、日本代表のゼネラルマネジャーに相当する責任者に近く就任することが分かった。これまで7人制も含めた代表全体のGMを務めていた岩渕健輔氏は、来年のリオデジャネイロ五輪で初実施される7人制代表の役職に就く見通し。