男子テニスの世界7位錦織圭(26=日清食品)が4連覇を狙うメンフィス・オープンが8日、米テネシー州メンフィスで開幕した。第1シードの錦織は会場で会見し「相性のいい大会。自信はある」と手応えを示した。昨年まではハードコートの球足が速く、ビッグサーバーにてこずりながら3連覇。しかし、今年は表面が塗り替えられ、球足がかなり遅くなったといい「ツアーの中でも2、3番目に遅いぐらいのコートで去年までとは全く違う。ラリーが長くなるので、自分にとっては戦いやすい」と話した。

 10日午後7時半(日本時間11日午前10時半)以降に行われる初戦の2回戦は、昨年の初戦(2回戦)と同じ世界124位のハリソン(米国)と対戦する。昨年はラケットに張ったストリングス(網目状の糸)の強度に戸惑い第1セットを落としたが逆転勝ち。過去2戦2勝とリードしている。

 現存するツアー大会で、68年オープン化(プロ解禁)以降、同一大会で4連覇以上を達成したのはナダル、フェデラー、ジョコビッチ、ボルグ、サンプラス、カフェルニコフの6人。7人目の快挙に挑む錦織は、1月の全豪で右手首を痛めた影響はなさそうで、練習では第2シードの世界29位のジョンソン(米国)と精力的に打ち合っていた。