世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)が、4大大会に次ぐ規模のマスターズ大会初優勝にあと1勝と迫った。3日午後1時(日本時間4日午前2時)開始予定のマイアミオープン決勝で、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に挑む。

 マスターズ大会決勝の重みは、4大大会と並んで別格だ。10年のモンテカルロオープン以来、マスターズ大会は53大会。そのうち49大会を“ビッグ4”と呼ばれるジョコビッチ、マリー、フェデラー、ナダルの4人が制した。それだけトップ選手の意気込みが違う。

 マスターズ大会は年9大会。そのうち、2週前のインディアンウェルズと今大会のマイアミ・オープンだけが出場選手が96人と抜けている。残りは56人または48人。今大会の過酷さは出場128人の4大大会に匹敵すると言っていい。

 錦織が、初めてマスターズ大会の決勝に進んだマドリードオープンや、イタリアンオープン、モンテカルロオープンなど欧州のマスターズ大会は、伝統や歴史を背景に発展してきた。赤土という長い歴史を持つコートも、その重みを彩る。

 しかし、85年にATP(男子プロテニス協会)が「第5の4大大会をつくる」として創設した今大会は重みが異なる。当時はマッケンロー、ベッカー、レンドルらスターを輩出し、男子テニスはプロ・スポーツとして定着し始めたころ。その象徴として選手自らが作り上げた大舞台だ。そのため、男子ツアーの中で「第5の4大大会」は特別な存在となっている。