日本バドミントン協会は10日、都内で緊急理事会を開いた。違法賭博行為をした世界2位の桃田賢斗(21=NTT東日本)、12年ロンドン五輪代表の田児賢一(26)を含む8人の処分を決めた。桃田は日本代表の指定解除とともに無期限の試合出場停止、田児は無期限の登録抹消で、除名に次ぐ最も重い処分となった。協会によると、出場停止、登録抹消とともに、協会史上初の処分となった。

 会見した銭谷欽治専務理事(63)は、「違法行為を行った選手に対し、毅然(きぜん)とした姿勢を示さないといけない」と話した。同会は約1時間行われ、「除名」という意見も出たが、今後の更生のことも考え、満場一致で今回の処分となったという。

 聞き取り調査を実施したNTT東日本によると、桃田は14年10月から15年1月に計6回程度賭け、計約50万円負けた。田児は14年10月から今年1月まで計60回程度行い、総額約1000万円負けた。

 桃田と田児以外の個々の処分は以下の通り。

 ●古賀輝 日本代表選手の指定解除・1年間の競技会出場停止

 ●松丸一輝、佐藤黎、星野翔平、竹内宏気、大越泉 6カ月間の試合出場停止