フィギュアスケート男子で、今季限りで現役引退した小塚崇彦さん(27)が17日、東京・国立代々木競技場で行われた「スターズ・オン・アイス東京公演」の最終日に出演し、ファンに別れを告げた。

 坂本龍一作曲の「エピローグ」に合わせ美しい滑りを披露。1万人を超える観客に次のようにあいさつした。

 小塚 本当に大変お世話になっております。トヨタ自動車所属からトヨタ自動車の小塚崇彦になりました。本当に23年間、ありがとうございました。本当に楽しいスケート人生を歩めました。そして何より、ここに一緒にいてくれるみんなと同じ時代を過ごせたのが本当にいい思い出になりました。ありがとうございました。先生もそうですし、両親もそうですし、何よりもファンの皆様がこれだけ応援してくれたのでここまで続けてこられたと思います。これからは皆さんと一緒に、一ファンとしてフィギュアスケートを応援していきたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました

 終演後も、あらためて引退の日を迎えた思いを語った。

 小塚 どこまでいっても緊張するんだなというのが正直な気持ち。緊張しながら滑って、終わって、終わったときは「ああ終わった」と息が抜けて、ふっときたものがあったが、それ以上にお辞儀して頭を上げた瞬間にたくさんのファンの人たちが拍手をしてくれたので、それでうるっときた。そんなに泣く方ではなかったですが、最近年も取って涙もろくなったのか、本当にこれで終わりなんだなと…。すごく気持ち良く滑ることができて良かったです。