羽生結弦(21=ANA)は男子ショートプログラム(SP)でシーズンベストの103・89点で、首位スタートをきった。最初の4回転ループで少し着氷が乱れたものの、その後はほぼミスのない演技でまとめた。

 羽生は3位以内で史上初の4連覇が懸かるGPファイナル(12月、フランス・マルセイユ)進出が決まる。日本勢では、田中刑事(22=倉敷芸術科学大)が80・49点で3位、日野龍樹(21=中京大)は72・50点で9位。26日にフリー演技が行われる。

男子SPを終え笑顔の羽生(撮影・井上学)
男子SPを終え笑顔の羽生(撮影・井上学)

【演技終了】


<SP成績>

順位選手得点
羽生結弦103.89
チェン87.94
田中刑事80.49
コリヤダ78.18
バルデ76.29
グエン75.33
ビチェンコ75.13
ブラウン74.33
日野龍樹72.50
10バシリエフス70.50
11ホッホスタイン68.31


羽生結弦

冒頭の4回転ループは着氷の際に少しバランスを崩す。4回転-3回転のコンビネーションジャンプ、最後の3回転アクセルも鮮やかに着氷。演技後、舌を出し少し悔しそうな表情をみせた

<コメント>

「ジャンプは大きなミスとはいえないが、感覚も惜しかったかなと思うので、なおしたい。結構、成長できた部分が自分の中でもあったのでよかった。(日本でやることで)自分自身が楽しみながらやることが出来たので、プログラムの衣装を変えてみたり、非常に楽しくできた。今日はしっかり休んで、今日の反省とできた部分をしっかり見直しながら(フリーを)やっていきたい」

男子SPで演技をする羽生(撮影・井上学)
男子SPで演技をする羽生(撮影・井上学)
男子SPで演技をする羽生(撮影・井上学)
男子SPで演技をする羽生(撮影・井上学)
男子SPで演技をする羽生(撮影・井上学)
男子SPで演技をする羽生(撮影・井上学)
男子SPで演技をする羽生(撮影・井上学)
男子SPで演技をする羽生(撮影・井上学)
男子SPを終えた羽生(撮影・井上学)
男子SPを終えた羽生(撮影・井上学)
男子SPで記者会見に臨む左から2位チェン、1位羽生、3位田中(撮影・井上学)
男子SPで記者会見に臨む左から2位チェン、1位羽生、3位田中(撮影・井上学)

田中刑事

冒頭の4回転サルコーは着氷の際にバランスを崩す。続くトリプルアクセルは無難に着氷。後半のコンビネーションジャンプも着氷。演技後、笑顔はなかったが観客の声援に応えた

<コメント>

「シーズンベストが出てよかった。(冒頭ジャンプ)ふみきり自体は、自分の中で100点ではなかったので、もう少しできたと思う。サルコーのふみきりと自分の感覚を研ぎ澄ましてフリーを演技したい」

男子SPで演技をする田中(撮影・井上学)
男子SPで演技をする田中(撮影・井上学)

日野龍樹

冒頭のコンビネーションジャンプは余裕を持って着氷。トリプルアクセルは少しバランスを崩しながらも着氷。最後まで大きなミスなく終了。演技後、胸に手をあてホッとした表情。声援に笑顔で応えた


SP滑走順

<第1グループ>

1=ミハイル・コリヤダ(ロシア)

2=デニス・バシリエフス(ラトビア)

3=ネイサン・チェン(米国)

4=田中刑事(倉敷芸術科学大)

5=ジェイソン・ブラウン(米国)

<第2グループ>

6=オレクシイ・ビチェンコ(イスラエル)

7=日野龍樹(中京大)

8=エラッジ・バルデ(カナダ)

9=羽生結弦(ANA)

10=グラント・ホッホスタイン(米国)

11=ナム・グエン(カナダ)