全日本柔道連盟(全柔連)は23日、愛知県柔道連盟の高浜久和副会長(66)が女性柔道愛好家や指導者らに精神的苦痛を与える暴言などを複数回浴びせたとして、同日付で1年間の会員登録停止、指導者資格停止の処分を科したことを発表した。

 全柔連によると、高浜氏は14年3月から今年3月までの3年間で女性柔道愛好家らに対して「お前、八百長の審判しただろう」「お前なんかに審判ができるのか。すみませんのほか一言も言えないのか」「2、3段ごときのおばちゃんがなんだ、昇段ばかり言いやがって」などとどう喝した。

 また、愛知県内で柔道場を営む男性指導者には「高額な月謝を取り、私腹を肥やしている。講師料と月謝を二重取りしている。子どもたちをだましている」などと男性の名誉を著しく損なった。さらに「とにかく言うことを聞かなかったらつぶすからな」と強い口調で暴言を吐いたという。

 高浜氏は熊本・鎮西高-拓大卒。カナダや名古屋大などで指導経験がある。07年から6年間は全柔連の審判委員で全日本選手権などの国内主要大会で審判を務めた。