<テニス:全米オープン>◇初日◇30日(日本時間31日)◇ニューヨーク・ナショナルテニスセンター

 世界147位で、4大大会の予選を初めて突破した錦織圭(20=ソニー)が、本戦1回戦を相手の途中棄権で勝ち上がった。同69位のエフゲニー・コロレフ(22)に7-6、5-2とリードしたところで、コロレフが右ひじのけがで棄権した。錦織は、この勝利で、15日に優勝したツアー下部大会から9連勝となった。

 錦織は第1セットから3-0とリード。しかし「油断からか消極的になってしまった」と追いつかれた。それでも6オールからのタイブレークを「ガッと(集中力が)入った」と、1ポイントも落とさない完勝で奪うと、そのまま第2セットも主導権を握った。

 2回戦では、同13位のシリッチ(21)が相手だ。ジュニア時代から意識し合った仲で、手の内も分かっている。「サーブを攻略していきたい」。今大会最大のヤマ場だけに、ここを抜ければ、08年16強入りの再現も夢ではない。