内柴正人被告(34)を実刑とした1日の東京地裁判決後、内柴被告の弁護人と被害者の代理人弁護士がそれぞれ、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見。内柴被告と接見した弁護団は「僕は無実だ」との本人のコメントを発表した。

 約1時間面会したという弁護団の森直也弁護士は「大変ショックを受けているが、冷静に今後のことを考えると言っていた」と様子を語った。弁護団は「女性の証言を安易に信頼し、事実認定の方法を誤った不当な判決」との声明を出した。

 一方、被害者側の堀悠子弁護士は「正しい判決でも苦しみが完全に癒えることはない」とする被害者のコメントを読み上げた。

 法廷で傍聴した母親が電話で本人に伝え「ほっとした」と話していたという。辻孝司弁護士は「百点満点の判決」と評価。体罰問題で揺れる柔道界に触れ「世間と違う常識がまかり通っている部分があるのではないか」と批判した。