<スキー:シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ>◇22日◇札幌・大倉山ジャンプ競技場(HS134メートル、K点120メートル)

 今季の国内最終戦で、金子祐介(31=東京美装)西下和記(25=小樽ジャンプク)岡村創太(31=雪印)の社会人3人と学生3人が現役生活に別れを告げた。

 2回目に121メートルの大ジャンプを決めた金子は、4位に入る健闘をみせた。95年の欧州合宿の練習中に転倒し、脳挫傷の重傷を負いながら、07年の秋田国体で奇跡的な復活を遂げた。波乱の競技生活を振り返り「たくさんの人に助けられた。その方々に感謝して次に進んでいきたい」と笑顔で話した。

 99年のノルディックスキー世界ジュニア選手権を制した西下は、最後の大会で16位。「成績が出なかった大会もいい思い出。いいジャンプ人生でした」。05年の雪印杯を勝った岡村は、「雪印杯が一番の思い出。満足しています」と感慨深げだった。大会終了後、引退セレモニーが行われ、3人に花束が贈られた。