シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子(35=ファイテン)が、失敗を糧にする。東京国際(11月16日)大阪国際(来年1月25日)名古屋国際(同3月8日)に連続出場意向の高橋は4日、母校の大阪学院大入学式に参列。3大レースへの調整を「10キロとかハーフとか、手近なレースを取り入れたい。(合宿先の)アメリカも近くで大会があるので、実戦で練習したい」と明かした。

 先月の名古屋国際は27位と惨敗。昨年8月に右ひざ半月板手術を受けた影響から、ぶっつけ本番で臨み五輪切符を逃した。レース後は「ボランティアか、若い選手を育てるか、陸上人口を広げるか、いろいろ考えるようになった」と「第2の人生」も思案するようになったという。それでも「まずは3試合を『思い切ってやれた!』という気持ちにしたい」と言葉に力を込めた。