陸上の03年パリ世界選手権男子200メートル銅メダルの末続慎吾(27=ミズノ)が、北京で日本初の「3種目決勝進出」に挑むプランを明かした。7日に大阪市内のホテルで大阪国際GP(5月10日、長居陸上競技場)の発表会見に出席。北京五輪で100、200メートル、400メートルリレーの3種目出場に意欲を示した。

 末続

 五輪で期待されているのは分かっている。目標はファイナリスト(決勝進出)。決勝に出たらメダルを狙う。(個人種目は)両方出たい。

 大阪国際GPの100メートルで今季初戦を迎えた後、数戦をはさんで体調が整えば、6月の日本選手権で100、200メートルに出場して五輪代表を狙う計画。03年の日本選手権でも24年ぶりに2種目を制しており、可能性は十分だ。

 五輪でこの3種目に出場(棄権は除く)した日本人は過去5人いるが、全種目で決勝へ進出した選手はいない。日本人未到の100メートル9秒台、200メートル19秒台の記録についても「しつこく狙いたい」。200メートル2次予選で敗れた昨年の大阪世界選手権はもう過去のもの。08年の末続は強欲に突っ走る。【太田尚樹】