北京五輪女子マラソンを左太もも肉離れで欠場した野口みずき(30=シスメックス)が24日、兵庫・神戸全日本女子ハーフマラソン10キロの部にゲストランナーとして参加した。レース出場は今年5月の関西実業団選手権以来で、五輪欠場後、初めて公の場で走った。

 当初はプレゼンターとして表彰式に出席予定だったが、前夜に主催者側に「どうしても走りたい」と申し出た。10キロを46分台のゆっくりペースで最後は一般ランナーに交じり笑顔でゴール。「温かい声援に勇気づけられた。本当に走ってよかった」。観客に「4年後のロンドンに向けて頑張りたい」と復活を誓った。

 9月中旬に足の痛みが再発、約2週間前にほぼ完治の診断を受けたといい、現在はジョギングを再開した段階。復帰レースは来年9月のベルリンマラソンが候補。年末年始は奄美大島の年越し合宿に参加予定だ。