男子テニスの錦織圭(19=ソニー)が、20日からフランス・パリで行われるエキシビション大会に出場を予定していることが14日、分かった。錦織は右ひじの故障で、3月中旬の米国での大会を最後に実戦から遠ざかっているが、世界ランク1位のナダル(スペイン)や同2位のフェデラー(スイス)らトップクラスの選手とともに招待を受け、同大会を「復帰戦」として選ぶ可能性が高くなった。出場すれば24日開幕する全仏オープン(パリ)に向けた格好の調整試合となりそうだ。

 錦織は3月以降、米国で筋トレとリハビリを続けていた。4月下旬にはコートでの練習を再開。関係者によると、練習では右ひじの痛みは出ておらず、手のひらにまめができるほどボールを打っているという。

 スタッフは、できるだけ万全の状態で出場させたい意向で、関係者によると「出場の可能性は現在のところ70%」。ただ、全仏は本戦出場が決まっており、調整試合が必要だ。本人もブログには「テニスをしていなくてイライラしていた」と書き込んでおり、たまっているエネルギーをエキシビション大会で爆発させることになりそうだ。【吉松忠弘】