8月の世界選手権(ベルリン)女子マラソン代表のママさんランナー赤羽有紀子(29=ホクレン)が3日、合宿先の長野・菅平高原で12年ロンドン五輪を最後に第一線から退く考えを示した。「2人目(の子ども)は欲しいけど、それはロンドンまで頑張ってから。ロンドン五輪後?

 普通のお母さんになります。最終目標だと思っていけば、そこまで頑張れますから」と話した。夫の周平コーチは「会社にお世話になっているので、ロンドンの翌年は、チームのために駅伝を走るための1年にしてもいい」とフォローした。

 最終目標に向け、今は世界選手権に向けて強化合宿中。現在は「チーターの動き」を取り入れようとしている。背骨の辺りを柔軟に動かす走りが目標で、赤羽は「動物みたいな感じです。30キロまで楽に走って、そこからギアチェンジする。まだ、これだという動きができていない」と説明した。周平コーチは「動物は止まった状態から、急に走る。マラソンでも、レース中に(他の選手の仕掛けに)反応できるようにしたい。チーターのようになってくれたらいい」と話した。長女優苗ちゃん(2)を含め、家族3人での試行錯誤が続いている。【佐々木一郎】