<ビーチバレー:東京オープン>◇初日◇28日◇東京・お台場海浜公園

 無名のアマチュアが、プロのアイドルに勝っちゃった!

 地元新潟国体のため1年前に結成された金田洋世(24)、村上めぐみ(23=ともに上越マリンブリーズ)組が2回戦で浅尾美和(23)、西堀健実(27)組に21-19、21-13のストレート勝ちする金星を挙げた。

 あれよあれよという間に、金田と村上がリードを広げた。昨年8月の東京オープンで初めてペアを組んだ無名の2人が、ビーチ界のアイドルにストレートでの快勝だ。へそピアスの金田は「サーブで攻めて崩していった。でも相手のミスも多くてラッキー」と高笑いだ。

 ツアー本戦で戦うのは、今大会がまだ3度目。初戦でツアー本戦2度目の勝利を挙げ、浅尾、西堀組への金星で、うれしい初の本戦2連勝となった。村上は「うちらにとってメーンのコートでやらせてもらえるのも初めて」と、初の観客席付きコートではにかんだ。

 ビーチで飯を食うプロの浅尾組とは違い、2人とも新潟・上越市にあるビジネスホテル「ベストイン上越北」に勤めるOLさんだ。通常は、朝9時から夕方5時まで8時間勤務をこなす。その後、所属するクラブに出向き、5時半から7時ごろまで練習。遠征は、勤務先の理解もあり出張扱いだ。

 今大会の予選となった7月の神津島大会で本戦出場権を獲得した。その大会の2回戦では、菅山かおる組にもストレート勝ち。この日も「食ってやろうぜ」と2人で挑み、金星に「ごちそうさま」(金田)と、まさにアイドルキラーだ。【吉松忠弘】