フィギュアスケートの世界ジュニア選手権(オランダ・ハーグ)で、5年ぶり2度目の日本勢アベック優勝を果たした女子の村上佳菜子(15=グランプリ東海ク)と、男子の羽生結弦(ゆづる、15=宮城ク)が15日、帰国した。「真央2世」の呼び声高い村上は中部日本選手権(19日開幕、愛知)出場を表明。26日にはプロ野球中日の開幕戦(対広島、ナゴヤドーム)始球式への登板も決定するなど、早くも引っ張りだこ。
ソチ五輪の女王に向けて羽ばたき始めたプリンセスは、中部国際空港の到着ロビーで待ち構えるカメラの列に驚いた。村上は「海外から帰ってきて、こういう風に取材してもらうのは初めて。すごいことをしたんだなと思いました」。自己ベストの合計165・47点をたたき出し、05年の浅田真央以来5年ぶりの日本女子V。「真央2世」の注目度は高まる一方。シーズン終盤だが大忙しだ。
休む間もなく19日開幕の中部日本選手権に出場する。フリー(22日)のみの地方競技会で、来季を見据えシニアで滑る。時差を伴う長旅で疲れはあるが「出ます」と明言。山田満知子コーチ(66)は「みどりの時からローカル大会を大事にしてきた」という。大先輩の92年アルベールビル五輪銀メダルの伊藤みどりさんと同様、地元の大会でも滑って、周囲に恩返しする。
「勝利の女神」としてナゴヤドームのマウンドにも上がる。この日、中日球団が26日開幕戦(対広島)の始球式への登板を発表。06年には同じ15歳だった浅田真央も姉舞と登板し、同年、中日はリーグV。「投げるのは得意ではないのですが、頑張って投げたい」とコメントした村上に、球団関係者は「縁起がいい」と期待した。
フィーバー現象が起きる中、村上は「3回転-3回転(の連続ジャンプ)をクリーンにしたい」としっかり課題を口にした。【八反誠】


