<フィギュアスケート:世界国別対抗戦>◇第2日◇12日◇東京・代々木第1体育館
高橋大輔(27=関大大学院)が、男子シングルで優勝した。冒頭で4回転ジャンプを認定させ、フリーで168・65点を記録。ショートプログラム(SP)との合計249・52点で、世界選手権3連覇中でSP1位だったパトリック・チャン(22=カナダ)を逆転。昨年12月に初優勝したGPファイナル以来のトップで五輪前年のシーズンを締めくくった。無良崇人(22=中京大出)は5位だった。日本は暫定3位となった。
ついに決めた。高橋は、冒頭の4回転ジャンプで着氷した。両手をついたが、しっかり「クワトロ」と認定された。その後は演技をまとめチャンを逆転。「練習でも1回も入らない中で。すっきりしています」。
4回転は練習と演技を合わせて2日間で19回連続失敗。それを本番で成功させた。昨年12月に初戴冠したGPファイナル以来4大会ぶりのトップ。日本チームの主将として「100%の演技じゃないが(団体で)いい位置に近づけた」。
きっかけはあった。今大会で靴とブレード(刃)を1年前のものに戻した。今季はエッジが利く新シューズを使用。だが体の状態がいいのにジャンプが決まらない。1日100本以上も跳ぶこともある練習の虫は体の感覚を重視。「新しい靴を使い出した理由はあまり覚えてない」と苦笑いするが、「基本的にステイ(現状維持)する人間じゃない。1年かかったけど、いい経験」。
この日のフリーではチームのために2本目の4回転を3回転に変更した。「五輪では通用しないと思う。個人戦ならやっていた。守ってうまくいくタイプじゃない」。天国と地獄を味わったシーズンを鮮やかな逆転で締めくくり集大成の舞台に向かう。【益田一弘】


